ブラックダイアモンド、紛争、暴力、グロ、レオナルド・デカプリオ、あぁ?

ブラックダイアモンドを見ました。

アマプラでもうすぐ見れなくなるというので。

2007年の映画、僕はちょうど18歳、浪人生だったあたりでしょうか。

でも観たいなー、というのを思っていた記憶が強いので大学一年生だったのかもしれません。いや、計算すると浪人生でした。だから観ていなかったのか。(知らん)

https://eiga.com/movie/33912/  ←映画.comのブラッド・ダイアモンドのページ

ダイアモンドの利権をめぐって紛争の真っ只中を奔走するアフリカ系白人のレオナルドデカプリオの話。

正直グロい、というか死が近くにありすぎる。

ちょっとした衝突シーンで数十人が派手に死にます。銃でそこらへんの人が弾け飛びます。虐殺もあります。洗脳もあります。

平和ボケした僕の頭にはちょっと刺激が強かったかもしれないです。いや、もしかしたらこの15年でそのような直接的な暴力シーンに晒される機会が社会から減っているのかもしれません。

このレオナルドデカプリオ、普通に悪いやつでダイアモンドのために銃を売ったり、銃を撃ったり、銃で打ったりします。

そして口癖が語尾にあぁ?

すごく輩感があります。それこそ最初の方はなんとなくレオナルドデカプリオとして観ていたので慣れませんが途中から何故か僕の口癖もあぁ?になるほど自然となっていました。

筋書きとしては

現地の3人の子供を持つ男が反政府勢力に捕まり、奴隷として働かされている最中に馬鹿でかいダイアモンドを発掘する。

こっそり地面に埋めたが、いろいろあってそこから遠いところに連れていかれる。

ひょんなことからデカプリオに目をつけられ紛争地帯を二人で埋めた馬鹿でかいダイアモンドを回収しにいく。

途中でジャーナリストの女とデカプリオがやらしい雰囲気になる。

ジャーナリストと現地の男によってデカプリオの心がクリアになる、ダイアモンドだけに。

っていう感じ。

なんとなく手塚治のアドルフに告ぐを思い出しました。全然違うけど自分だけが知ってる秘密を死が近い世界でうまく使うためにもがく、みたいなところが似ている気がします。

仕事柄、死は近いです。

でも基本的に受け入れる経過を辿っていることが多く、周りも受け入れる準備をした上での死なので不条理に死が存在する状況ってしんどいだろうな、根本から違うのだろうなと改めて感じます。

SDGsとの関連で取り上げられたりしてるみたいですね。

いいポスターです。

ブラッド・ダイヤモンド
https://mihocinema.com/blood-diamond-37637 より拝借

そういえば出てくる人はみんなムキムキでした。

パワー! 

https://www.instagram.com/nakayama_kinnikun/?hl=ja   ←なかやまきんに君のインスタ

ユーガはフーガ、伊坂幸太郎、15年、人生、いろいろ、あったり、なかったり?

2022年4月1日から僕は大学院3年生となりました。

我々の教室では2年間は大学病院の入院患者の担当医として臨床の研鑽を積み、その後2年はベッドフリーになる、というシステムとなっています。

つまり僕もこの4月からベッドフリーという生活をしているわけです。

ベッドフリーってすごいって聞いていましたが確かにすごいです。どうすごいかは今はうまく言葉にできないのですがすごいです。研究に専念できる環境を整えてくれている医局、というより医局に属して働いてくれている先生方に感謝です。マジ感謝。

そんなわけで本を読んだり、娘と遊んだり、奥さんと飲んだり、勉強してみたりと伸び伸びと過ごしている最近で、なんとなしにブログ再開を思い立ったわけです。

とりあえず血液内科に限らず自分の生活の備忘録として、いわゆるブログとして、アフィリエイトは関係ないことにして、再開します。

今日は読書感想文です。

題名にあるようにユーガはフーガという伊坂幸太郎の小説を読み終わったのでその感想を共有します。(誰と?)

https://www.j-n.co.jp/fuga_yuga/    ←実業之日本社の特設サイトです。

元々僕は大学生の時は本を週に1冊くらいのベースで読んでました。それまでは逆に全く読んでなくて、大学生になったら本くらい読んだらいいのでは?というカッコつけで読み始めました。

正確には高校3年生の大学受験に失敗して浪人生になった直後くらいから読み始めました。

「本を読んでるやつは偉いわけではない」を本を読んだ上で言ってやりたい。そんな生意気な大学生でした。(しかも留年もした、ダサい。なんならその時は大学生ですらない、浪人生、ダサい。)

書きながらその時の偉いと今の偉いが少し変わっていて自分も少しは変わっているのだなと感じます。大学1年生から現在までの年数を計算すると15年です。

15年やて?

なんやて!

小学生1年生が高校3年生か。

大正時代がまるまる入るか。

コナンくんが新一になるくらいか。いや、それはちょっと違うか。

改めて考えると大学合格したり、留年したり、飲みまくったり、サッカーしまくったり、国試受かったり、血液内科なったり、婚約したり、結婚したり、娘生まれたりと人生歩んでる感が半端ないです。一方で時間って有限なことに気づきます。

話はそれましたが僕が大学生になって(正確にいうと浪人生になって)小説を読み始めた第1冊目は伊坂幸太郎の重力ピエロでした。

吐き気をもよおす敵が出てくる話に、軽快なトークとちょっとした奇跡でうまく飲み込むことができる、という読後感にまんまとハマりました。そこから伊坂幸太郎を中心にいろいろと小説を読み始めることになりました。その感覚をちょうど15年くらい前の距離感で思い出します。やっぱり15年くらい経ってます。

今回のフーガとユーガも僕の中の伊坂幸太郎ど真ん中って感じの話でした。

虐待を受けながら育った双子が誕生日に場所が入れ替わるという能力に目覚める。そして単純明快ではない、なんとなくスカッとしない、けど現実味がある行動を起こしていく、そしてそれはなるほどな、なんかいいなという感覚に繋がる、といったストーリです。

読後感としては以上の感じです。いろいろ思い出しましたし、そんな素晴らしい話を作り続けている伊坂幸太郎をすごいと思いましたし、まだ(まだ?)伊坂幸太郎を好きな自分にも気付きました。

最後に、今更ですがユーガはフーガではなく、フーガはユーガでした。すみませんでした。